最近のインターネットやVPNが遅い!という問題は以前このブログでも
原因や対策としていろいろ書かせていただきましたが
https://www.vpn.ne.jp/blog/archives/642
前回の対策では、NTT西日本の「v6オプション」というサービスを使い
VPNのみ速度の改善を図る というものでした。
そのため、前回の対策ではインターネットの速度については改善されないままでしたが
今回は、6月にリリースされました、インターネットの速度も改善される(はずの)サービス
「OCN光 IPoEサービス」
を申込み、実際試してみていろいろ書いていきたいと思います。
このサービスの詳細は以下になりますが
https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/ftth/ipoe-detail.html
ざっくり言うと
・IPoE方式(IPv4 over IPv6 = IPv6のネットワーク上でIPv4による通信を通す)
※フレッツを使ったインターネットが遅くなる原因と言われるNTT網内の「網終端装置」を通らないため速度が改善される
・IPv6はRTより上位側(網側)なので、LAN環境はそのままv4でも大丈夫
・アクセス線はフレッツを使用
・申込みにはフレッツの回線IDとアクセスキーが必要。(書類なくした方は頑張って探しましょうw)
・OCNから、IPoE専用のルータがレンタルで提供(必須)
※後述 これがちょっと厄介
・帯域設計が異なる、「標準プラン」と「ワイドプラン」から選択可能
「ワイドプラン」は、Windows Updateによる通信を業務用の通信から分離
・WAN側のIPアドレスは、v4アドレスとv6アドレスを付与。動的、固定を選べるが、固定されるのはIPv4のアドレスのみ(v6アドレスは半固定)
という感じです。
ちなみにこれが、専用ルータです。
どっかでみたことあるとか言ってはいけません。Aなんとかmでもありません。「IPoE専用ルータ」です!!!
LAN側のケーブルの口が3つ!!!という微妙な数。。。。(大抵4ですよね。。。)
配線はWANの口にONUを接続するだけ、
PPPoE方式ではないので、ルータにプロバイダの認証IDとかの設定はありません。
(申込みの時のフレッツの回線IDに紐づけられるため。逆に言うと1回線に対し、1契約しかできない)
LAN側の設定(IPアドレスとかDHCPとか)設定する以外は、インターネットにでるだけであれば不要。
(逆に他にできる設定は、NAPT、パケットフィルタくらい。なんとルータなのにスタティックルーティングの設定できません!!!そんなのルータじゃない!!)
ちなみにこのルータですが、性能はあまりよくなく、セッション数(TCP、UDP、ICMP)が
動的IPプランだと1008、固定IPプランだと4096 だそうで、法人利用だとかなり抑え目(Office365とか使ったらすぐ上限にきそう・・・)
※動的はOCN網内で絞ってる様子。またウェルノンは閉じられているのでVPNとか使えません。
しかも、このルータは外せません。絶対に使う必要があります。(多段ルータにして使うことはできそう)
で、肝心の速度ですが
平日の昼間に、同じフレッツ回線で
①IPv4 PPPoE接続したルータ(従来の方式ですね) 経由
②今回のIPoE専用ルータ経由
でインターネットの速度を測定してみましたが、
まずこちらが①のIPv4の速度
下り80Mbps、上り91Mbps
まあまあ出てますね。一般的な速度かと思います。
で、こちらが②のIPoE経由
下り282Mbps、上り89Mbps
なんと下り3倍です。
(上りは変わりませんでした、、、回線側の問題?)
過去にもいろんな場所で速度測定したことありますが、インターネットの速度で300M近くでるのは
初めてみたかも?
もちろん、「OCN光 IPoEサービス」がまだユーザが少ないので、網がすきすきなのもあるとは思いますが
それでもこの速度はすごい!!!
もう少しいろいろ検証してみる必要がありますし、(夜間帯や、Windowsアップデートの日での違いなど)
セッション数のこととか、ルータ外せないとか他にも課題もありますが
また、引き続き調査してレポートしたいと思います。