メール受信はできるのに、急に送信ができなくなった!!
なんてトラブルが発生した時は
「Outbound Port25 Blocking」(以下OP25B)
の可能性が高いです。
OP25Bとは
昨今増えてきた迷惑メールに対して、プロバイダ側で実施している対策になります。
一般的にメールを送信する場合
【送信者 → プロバイダのメールサーバ →受信者のメールサーバ →受信者】
というルートでメールが送信されます。
しかし、迷惑メールの送信者は、自分のプロバイダのメールサーバを使ってメールを送ると迷惑メールを送っている事がプロバイダにばれてしまうので
【迷惑メール送信者 → プロバイダ以外のメールサーバ →受信者のメールサーバ→受信者】
といったルートでメール送信とします。
そこで、プロバイダ側では
自分のプロバイダのメールサーバ以外からのメールを送信するの止めよう!
メール送信する際TCP25番ポートを使うので、それを使えなくしよう!
というのがOP25Bになります。
ちなみにOP25Bのプロバイダ側での対応状況は各社まちまちで、
OCNに至っては、「エリアを順次拡大中」とのことのようで、対応エリア(都道府県)は非公開のようです。
http://www.ntt.com/release/2007NEWS/0004/0411.html
※だから、急に対応エリアになってメールが送れなくなったりします。
このような対策をプロバイダ側で実施しているので、
別に迷惑メールを送っているわけではないのに、この仕組みにたまたま合致してしまうとメールが送れなくなってしまうわけです。
条件として
①契約しているプロバイダがOPB25の対策をしている
②送信メールサーバがプロバイダ以外(ホスティング等)を利用している。
以上2点とも当てはまる場合、メールが送れなくなる可能性があります。
じゃあ、OP25Bの影響でメールが送れなくなった場合はどうすればよいか?
実は、多くの送信メールサーバを管理しているISPや、ホスティング業者は、OP25B対策(OP25B対策対策?)をしています。
一般的には以下の様にメールソフトの設定を変更すればOKです。
1)送信ポート TCP25番を TCP587番 に変更
2)SMTP認証を設定
ただし、設定変更の内容については、各ホスティング業者によってまちまちです。
1)のみでOKの場合もありますし、1)2)以外の設定が必要な場合もあるかもしれません。(送信メールサーバ名の変更など)
更に、今の契約プランでは1)2)に対応していないのでプラン変更して下さい
なんて言われるケースもあるようです。
なので、一度メール送信サーバを管理しているホスティング業者などに問い合わせてみたほうがよいでしょう。