・サーバの入れ替えに伴い、ネットワークを再構築したい。
全部で10数拠点あり、拠点を半々ずつに分けて、2つのVPNで構成している。
<Before>
・下記2つのVPNで構成
1)フレッツVPNワイド… 本社(フレッツ回線)+フレッツ回線利用の拠点
2)インターネットVPN… 本社(フレッツ回線)+ケーブルテレビのインターネット回線利用の拠点
【お助け事例】
★対策
トラフィック負荷を最小限に抑えつつ、回線故障による通信障害にも備えた2つのグループからなるVPNを構成
はじめ、お客様からは、現状のネットワーク構成を変更したくない(ひとつのネットワークにまとめて、通信が遅くなるのは避けたい)ので、これまで同様に、VPNを2つに分けてほしいとご要望がありました。
ただ、完全に2つに分けてしまうと、本社の回線が故障した際には、故障したほうに繋がっていた拠点はネットワークがまったく使えない状況になってしまいます。
そこで、今回の再構築では、その点で対策をとらせていただきました。
ご提案・構築させていただいたネットワーク構成はこちらです。
↓
<After>
・本社のインターネット回線は、「フレッツ光」と「ビジネスコミュファ」という異なる回線事業者の回線を使用。
・通常はそれぞれAグループ、Bグループで通信を分けて、トラフィックを分散。
・本社の「フレッツ光」か「ビジネスコミュファ」のどちらかで回線障害が起こった場合、もう片方の回線で、Aグループ、Bグループともの通信を継続。
※片方の回線故障時↓
故障していないもう片方の回線で全拠点通信ができるように自動で切り替わります。
★導入効果
・トラフィックを分散させるだけでなく、回線障害にも備えられ、2つの回線をうまく活用できる構成となった
★費用
本社のルータ機器代、設定費用合わせて 約 40万円
※本社の回線費用/保守費用、他拠点の費用は含みません
※金額は税抜です
私が担当しました
今回の再構築で、お客様にとって、より使いやすいネットワークをご提供したいという思いから、回線障害への備えをプラスして、ご提案させていただきました。
結果としては、お客様からご要望をいただいた以上のサービスをご提供でき、お客様にもシステム会社様にも喜んでいただけたのでよかったです。
(ネットワークエンジニア)
お助け事例 まとめ
●お客様のご要望を伺うだけでなく、これまでのノウハウ・経験を活かし、お客様ごとに最適と思われる構成をご提案する
●拠点数、接続端末が多い場合は、トラフィック負荷と、より信頼性の高い構成を検討する