~システム会社様からのご相談~
・お客様が現在利用しているデータセンターと各拠点を繋ぐネットワークが提供終了となるため、新たに受け皿となるデータセンターとネットワークの再構築が必要になる。
お客様のパソコンの設定変更が発生しないように、お客様環境への影響は最小限でおさえたい。
【お助け事例】
★対策
データ移行、ネットワーク切替を段階的に実施。
IPアドレスの引継を行うことでお客様側でパソコンの設定変更は不要に。
今回、下記の流れで、ネットワークの切替を行いました。
1)システム会社と新データセンターを新たにVPNで繋ぎ、通信が可能か確認。クラウドを活用してVPN経由で新サーバの設定、現サーバから新サーバへその時点でのデータ移行を実施
2)お客様各拠点に新ルータを設置。LANにはまだつながない状態で、拠点間での通信が可能か確認
3)現サーバから新サーバへデータ完全移行。LANを切り替え、VPN接続を現ルータから新ルータでの通信に完全移行
※上記1)、2)はアーツネットウェーブ作業、3)はシステム会社による作業
IPアドレスを引き継いだため、お客様のパソコン側での設定変更は不要で、旧VPNルータから新ルータでのLANケーブルの差し替えにより、新ネットワークが利用開始となりました。
イメージとしては、少しずつ、新しい通信へと移行していくイメージです。
今回、もともとご利用されていたデータセンター、VPNがサービス終了となってしまうため、期限直前で一気に移行した場合に、何らかの問題により、後戻りできなくなってしまうといけないので、段階を少しずつ分けて、問題がないかを確認しながら移行を行いました。
★導入効果
・お客様のパソコンの設定を変更せずに済んだ
・現データセンターと現VPNが提供終了してしまう前に、入替が完了し、お客様の業務を止めずに済んだ
・新データセンター分以外の拠点については、VPN接続のためのインターネット回線は従来の回線を流用できた(プロバイダのみ変更)
・一気に入れ替えるのではなく、段階的に切り替えていくことで、安心して移行が進められた
私が担当しました
今回のネットワーク切替については、全体的に言うと、少しずつ段階を踏んで行ったイメージです。
ネットワーク切替についても、いくつかパターンがある中で、今回の方法を選んだ理由としては、お客様のパソコン側の設定を変更しなくて済む方法でもあり、システム会社の方にとっても最小限の負担で安心して作業を行っていただける方法だったからです。
一気にすべて切り替えてしまうと、何か問題があった場合に、戻れなくなってしまうため、今回はもとのデータセンター、VPNが使用不可となる期限が迫っていたこともあり、確実で安心な方法を選びました。
さらにこの方法ですと、お客様のパソコン内のショートカットも、変更せずに済みます。
新ネットワークへの完全切替の際、少しだけ通信ができない時間が発生してしまいますが、お客様の業務に差し支えのない早朝で作業を行うことができました。
(ネットワークエンジニア)
お助け事例 まとめ
●ネットワーク切替については、さまざまなパターンがあるため、状況にあわせて、最適な方法を考える。